公務員試験一本だと不安だな〜
公務員志望者は民間企業を併願した方がいいのかな?
こういった疑問にお応えします。
公務員試験の受験者は試験一本で対策している人も多いと思います。
それもそのはずで公務員受験生は、毎日筆記試験の勉強で大変だからです。
しかし、僕はそれでも民間企業を併願した方が良いと考えます。
公務員志望者が民間企業を併願することは、内定先の確保だけでなく実は公務員試験の上位合格にもつながるからです。
公務員が民間企業を併願すべき理由とその具体的な方法について、ぼくの体験談を交えながらご紹介します。
本記事の要点
- 公務員志望者が民間企業を併願すべき理由とは?
- 民間併願する具体的な手順
- 併願におすすめの就活サイト
順番に見ていきましょう!
Contents
【断言】公務員と民間は併願すべき
断言しますが、公務員試験に合格したいなら公務員と民間就活は併願すべきです。
民間企業を併願することで面接力の大幅なアップが期待できるから。
ぼく自身も公務員受験生時代に民間企業を併願し、面接慣れや面接の受け答え力がアップした結果、1位合格をゲットしました。
では、公務員志望者が民間企業を併願すべき具体的な理由をもう少し見ていきましょう。
公務員志望者が民間を併願すべき理由
- 難関試験ほど試験日程が早めに行われがち。
- 本命の試験までに面接なれできて、志望動機・自己PRのブラッシュアップができる。
- 面接本番を通した知識の方が身につきやすい
どれも重要なポイントだね。
理由1:難関・人気試験ほど試験日程が早めに行われがち
公務員試験は難関・人気な試験ほど試験日程が早くなっています。
順番としては次のとおり。
- 【4月〜5月頃】
難関の国家公務員試験
→国家総合職・国立国会図書館・衆議院・参議院総合職裁判所事務官(総合職) - 【5月〜7月頃】
難関・人気の地方公務員試験
→東京都庁・大阪府庁・横浜市役所・特別区・A日程の公務員試験 - 【8月〜12月頃】
あまり人気のない地方公務員試験
→B日程・C日程・D日程の公務員試験
つまり、ほとんどの人が公務員試験の面接に慣れてないうちにに本命の受験先を受けなくてはいけません。
これってものすごい危険なこと。
一生を左右する就職先の試験で全力を出しきれなかったら悔やんでも悔やみきれないですね。
当時受験生だったぼくも同じ危機感を抱いていましたね。
そのため、公務員予備校試験本番が始まる前に面接力を上げておかないと面接で失敗して合格できません。
国家公務員最難関レベルの試験は、全試験中最も早く試験が開催されます。
それに続く、地方公務員の試験も難易度や人気の高いものから順に試験が行われます。
あなたがこれらの試験に合格したいのであれば、面接試験本番までに面接力を鍛えなければなりません。
これに備えるためには民間企業の面接で面接力を鍛えることになります。
もちろん予備校の面接練習を活用する手もありますが、やはり面接本番で実力を養うべきです。
面接本番では緊張感や面接官の質問の鋭さもレベルが違います。
面接力は実践経験が成長への近道です。
「民間企業で練習」というと聞こえは悪いですが、もし内定をゲットできれば公務員試験に落ちた後に就職することもできます。
民間企業で面接練習をするメリットは次のとおり。
つまり、公務員試験本番の大切な時に、民間併願者は 「レベルアップした状態で戦える」という有利な状況で面接に臨むことができるんだよ。 ぼくも民間就活をしておいてとても助かった経験があるよ。
公務員に落ちても民間面接に切り替えやすい
万が一、あなたが公務員試験に落ちて民間面接を受けることになっても、知識があるのでスムーズに進みやすいです。
面接本番を通した知識の方が身につきやすい
どうしてあの時うまく答えられなかったんだろう。
ものすごくショックと悔しさを受けるはずです。
その気持ちがあれば面接の改善にも力が入りますよね。
その経験を通したことでぼくは面接試験の志望動機と自己PRを徹底的に見直す良い機会を得られました。
公務員試験と就活を両立するコツは?
本当に公務員試験と民間就活を並行できるのか不安だよ〜
公務員試験は毎日筆記試験をこなすだけでも大変だからこういった不安は誰しも持つものですね。
次のポイントを遵守すれば着実に民間面接を併願できますよ。
公務員試験と就活を両立するコツ
- 公務員試験と民間就活以外に充てる日常の時間を極力減らす(選択と集中)
- 短期間で一気にやるのではなく、長期間かけてちょっとずつコツコツ対策する
- 業界を絞る
- 公務員と民間企業でやりたい仕事やの志望動機と一貫させる
業界を絞るほど、志望動機の作成が楽になるよ。 民間と公務員のやりたいことを一貫させることで志望動機の説得力がアップします。
公務員が民間企業を併願する具体的な手順は?
- 新卒就活サイトに登録する
- 就活エージェントに登録する
- 説明会に参加する
- 自己 PR・志望動機を作成する
- 面接本番に臨む
順番に解説していくね。
手順1:新卒就職サイトに登録する
まず一番最初にやるべきなのが就活サイトへの登録。
就活サイトにはものすごい数の企業情報が掲載されているから企業の存在を知るのに役立つよ。
しかも、ぼくがおすすめする新卒就活サイトには「自己分析ツール」があるから、自己PRや志望動機作成するのに大役立ち。
通常、これらの自己分析ツールは大栄などの公務員予備校なんかでは、数十万円の受講料を払わなくてはいけない代物なんだ。
そんな中、新卒就活サイトならなんと無料で自己分析ツールが使えちゃいます。
ぼくが就活した時に使った就活サイトはこちら
おすすめの新卒就活サイト
- 【おすすめ】OfferBox
:自己分析ツールの「適正診断360」が無料で使える。ジョハリの窓など自己分析の結果をグラフ形式で表してくれる。志望業界などを掲載しておくだけで企業側からオファーがもらえる「逆オファー」を採用している就活サイト。 - 勉強で忙しい公務員受験者と相性が良い。
- キミスカ
:AIを用いた適性検査が無料で受けられる。企業側からオファーがもらえる「逆オファー」を採用している。忙しい公務員受験生にとって手間がかからない。 - Job-T
:仕事力を定量化できる「ワークサンプルテスト」が無料で使える。 学歴よりも仕事力を重視した企業紹介を受けられるサイト。 - アカリク
:大学院生に強みのある就活サイト。大学院生向けの案件が豊富 - dodaキャンパス
:ベネッセのグループ会社が運営する就活サイト。学生に丁寧な提案をしてくれる。 - 理系ナビ:理系学生に特化した新卒就活サイト。理系学生向けの案件が豊富。
- IT求人ナビ新卒
:ITに特化した新卒学生向けのサービス
【補足】就活サイトは複数登録しよう
- 複数の自己分析ツールが使えるため、自己分析の精度が上がる
- 多くの民間企業情報や官公庁の新卒募集情報をゲットできる
あなたにとって適したサイト・適さないサイトがあるので2〜3個のサイトに登録して、自分に合った就活サイトを探してみよう。
就活情報サイトのおすすめ
また、新卒就活サイト以外にも就活情報をまとめたサイトの登録もおすすめだよ。
- 就活ノート
:他の就活生の情報を得られるサイト。企業の公式サイトだけでは得られない情報がたくさんゲットできる。
手順2:就活エージェントに登録する
就活サイトの登録と併せて就活エージェントも登録しましょう。
就活サイトのデメリットとして、
企業数が多すぎて分析に時間がかかりすぎる。
→1つの業種に絞っても、数万の企業が存在する!
そのためあまりにも時間がかかってしまいます。
一方で、就活エージェントなら、あなたにあった会社をピックアップして、提示してくれます。
公務員試験と併願で受験しているけど、就活エージェントに登録して大丈夫なの?
という不安を持つ方でも大丈夫。
ぼくが就活エージェントを利用したときも、公務員試験併願でも引き受けてくれました。
万が一あなたが公務員試験に不合格になったとき、就活サイトで内定を得た企業が進路の1つの候補になりますし、もしそれで紹介が成功すれば企業にとってもメリットがあります。
そのため、遠慮せずにどんどん活用しましょう!
おすすめの新卒就活エージェント
- 【おすすめ】キャリアスタート
:学歴に関係なく公平な企業紹介をしてくれるサイト 。他社企業にありがちなMARCH以上などの学歴フィルターがない。(ただし、紹介を受けられる人は関東都市圏のみ。) - JobSpring(ジョブスプリング)
:3〜4社程度に厳選した本当に学生にマッチした企業を紹介してくれる。関東圏の企業に強みを持っている。面談枠はすぐに予約一杯になりがちなので、すぐに申し込みするのがおすすめ。 - キャリアチケット
:全国規模で就職サポートをしてくれる会社。自己分析、ESなどの基本的なことがわかるセミナーを定期開催。
【注意】本当に行きたいと思った会社に就職しよう。
就活エージェントは企業に紹介することで、企業からお金を得ています。
そのため、中には少数ですが不本意な企業をゴリ押ししてくる人もいるので注意が必要です。
流されて就職することは絶対にやめましょう。あなたが納得した就職先に進みましょうね。
そのためにも、2〜3個くらいのエージェントに登録して見比べてみるのがおすすめですね。
自分が合わないと思った就活エージェントはすぐに打ち切って、自分に合ったエージェントとだけやり取りしましょう。
手順3:就職説明会に参加する
興味を持った企業を見つけたらまずは就職説明会に参加しよう。
しかし、昨今はコロナウィルスの影響などでオンラインでの就職説明会が普及しています。
オンラインで就職説明会に参加できれば、コロナウィルス対策になるだけでなく時間を節約することも可能。
ぼくのおすすめは以下の就職説明会アプリ。
おすすめの就職説明会アプリ
登録は全て無料だよ。
もっともおすすめなのはJOBTV
4.志望動機・自己 PRを作成する
行きたい企業の目処がついたら、次は自己 PRと志望動機作成を行います。
ここで就活エージェントに登録していることが非常に効いてきます。
就職エージェントはおすすめの企業を紹介してくれつつ、あなたの自己PRや志望動機を見つけるのも手助けてしてくれます。
志望動機のブラッシュアップもできるので一石二鳥ですね。 特に、キャリアスタートは学歴差別がなくておすすめの就活サイトですね。
5.面接本番に臨む
自己PR・志望動機の作成が終わったらいよいよ面接試験本番です。
ここで大切なポイントは2つ。
- 面接試験本番には全力で臨むこと。
- 面接が終わったら自分の改善点がどこにあるのか必ず振り返って反省・改善を行うこと。
やはり何事も全力で取り組めば血肉になります。
一方で、滑り止めだから適当でいいや〜という考えだと身につくものも身につきません。(それでも全く無駄というわけではないですが。)
以上が公務員受験生の併願手順だよ。
この順番で面接を数社受けるだけでも、あなたの面接力はだいぶ高くなっているはず。
民間を受験しすぎるのは負担が大きいけど、業界を絞って受けるのは大賛成。
公務員の民間併願におすすめの業界
民間を併願したいけどどんな業界を受けるのがいいんだろう??
こう悩んでいる方に向けて、公務員受験生が併願するのにおすすめの業界をいくつかご紹介しますね。
公務員受験生の併願におすすめの業界
- 行政法人
- 元公営企業
- 規制産業
- 資格が必要な業界
- やりたいことと関連する業界
行政法人
独立行政法人とは、行政部門から特定の事務・事業を独立させて法人格を与えたものです。
独立行政法人は、もともと公務員だった組織が独立して成り立った組織であるため、厳密に言えば公務員ではありません。
しかし、大量の補助金(=税金)が投入されていたり、人事制度が公務員時代のものを踏襲しているため実質的にはほぼ公務員と言っても差し支えないでしょう。
採用試験が課せられますが、試験の難易度は純粋な公務員試験よりも低いです。
また、就活サイトや就活エージェント経由で募集がかかるケースもあります。
元公営企業
安定しており、公務員と企業文化が似ている企業です。
上記は有名な企業を挙げていますが、これ以外にも公務員におすすめの企業は複数あります。
おすすめは就職エージェントに登録して、紹介を受けること。
自分が知らない企業を探すよりも、業界に詳しいエージェントに紹介してもらった方が効率的。 (おすすめの就活エージェント)
公務員におすすめの就職企業は? おすすめ 就職 企業 50
- 行政法人
- JICA
- JETRO
- UR都市機構
元公営企業
- NTT
- JR
- 日本郵便
- NEXCO
規制産業
- 銀行
- 信用金庫
資格が必要な業界
- 医療業界
- 司法業界
- 税理士業界
やりたいことと関連する業界
- 建築に携わりたい→ハウスメーカー
- 福祉に携わりたい→ケアホーム・保育園など
- 医療に携わりたい→私立病院
これらはいずれも公務員に似た法律の規制が強い業界です。
その分身分保障も安定している傾向にあるため、公務員に近い文化を持っていますね。
国家公務員の就職活動に民間併願はベスト!
国家公務員こそ民間就活を併願すべき人です。
- 選考開始時期が早い(全公務員試験中で一番早く始まる)
- 選考の難易度が高い(国家総合職など)
これらを踏まえれば、国家公務員志望者ほど積極的に民間就活を活用すべきですね。
その分地方公務員が本命の人よりも一歩早く動く必要はありそうですね。
よくある質問
公務員試験と就職活動は両立できるのか?
公務員試験は筆記試験勉強などをする必要がありますが、就職活動と両立できます。
何を隠そう実際にぼくが両立していました。
公務員試験と就活を両立するコツ
- 業界は絞る
- 受ける企業は厳選する(多くても20社くらい)
民間企業の就活を行うと、公務員試験が疎かになって共倒れになると思う方もいるかもしれません。
しかし、ぼくは逆に民間企業の就活をすることで、むしろ結果的に公務員試験の合格に役立つと考えます。
公務員試験と民間就活併願のメリット
- 面接の予行練習ができる
- 実践を通して反省点を学べる
- 民間企業に内定を得れば公務員試験も有利に進められる
公務員試験は就活と並行するためのスケジュール感は?
- 受験する業界を絞る
- 面接を受けるのは多くても10社くらいに絞る
- 大学やバイトの時間を減らす
特徴別におすすめの就活サイト
大学院の就活サイト
・アカリク:大学院生向けの案件が豊富な就活サイト
看護学生の就活併願におすすめのサイト
保育士の民間・公務員の併願におすすめのサイト
ジョブメドレー保育士:新卒保育士の求人案件を検索できるサイト。 案件数がトップクラスに豊富 登録は無料なので保育士は登録必須のサイト
福祉職の併願におすすめのサイ
しろくま介護ナビ ブラック企業が多いと言われる介護業界の中で、残業が少なく有給休暇が取りやすいホワイト企業を紹介してくれる。
大学院生の併願におすすめのサイト
アカリク:大学院生向けの案件が豊富。 特に理系大学院生には豊富な求人数。学部生も登録可能。
体育会系の公務員志望者におすすめのサイト
アスリートエージェント: 入社前と入社3ヶ月後に元体育会専用の教育プログラムが無料で受けられます。 入社した場合心強いサポートを受けられます。 もちろん、相談は何度でも無料でできますよ。
理系学生:理系ナビ
理系ナビ:理系学生に特化した就職サイト。技術職などの案件が豊富。
公務員試験に落ちてから就活するはおすすめしない 公務員 試験 落ち て から 就活 500
理由は以下のとおりです。 ・人気企業は選考が終了している ・卒業まであまり時間がない
公務員試験の不合格が完全にわかる秋〜冬頃になってから就職活動を始めても、 かなり厳しい戦いになることは覚悟しなければいけませんね。 それよりも早めに就職活動を始めて、早めに内定や経験値を得る方がはるかにメリットがありますよ。
【まとめ】おすすめの就職サイト一覧
おすすめ新卒就活サイト | ||
公務員試験に全落ちして民間を受けることになった場合にはこちらの記事をご覧ください。
【全落ちしても間に合う】全落の新卒公務員志望者が内定を得る方法
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